Photographer: 2008年6月アーカイブ


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Mona Kuhnという写真家は、1969年ブラジル、サンパウロ市生まれです。彼女はアメリカ・オハイオ州立大学で単位を取得、1989年からロサンジェルスのゲッティ研究所(美術館)の研究員として仕事をする一方、写真展を開催、その作品は国内外のコレクターに渡っています。これまで"Photographs"という写真集(2004年)が出版されていますが、この"evidence"は2作目で、2007年発行となっています。

この写真集の写真の特徴は、被写界深度を効果的に使った男女のヌード写真です。それはセックスやエロティシズムに結びつくものではなく、むしろヌードでいることの自然さをきわめてストレートな群像写真で提示しています。これらの作品は、彼女がいつも夏を過ごすフランスで撮られたものばかりです。

肉体美を強調するのでもなく、あくまで「服を着ない」ことの、ヒト本来のナチュラルな姿への回帰をうたっているともいえるもので、見る者に何らセクシュアルな衝動を抱かせず、とても自然体で見ることができます。男女の肉体の相違があるとしても、構図やユニセクシュアルな登場人物により巧みにその性差を消しており、それが却ってメインの被写体の強い視線を強調する効果をあげています。表題の写真は、まさにそんな写真のうちの一つです。

この中の2点が、昨年のパリフォトで展示されていました。二つとも1mx1m程度の大きな作品だったと記憶しています。ともに女性のヌードでしたが、とても明るい作品で好印象のものでした。価格はよく憶えていませんが、相当高額だったはずです。

Mona Kuhnの写真集をぜひTANTOTEMPO libraryでご覧ください。

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