Gallery Information: 2010年6月アーカイブ

R0011007 (1).jpgDaniel Machadoさんの写真展が始まりました。

スペイン、バルセロナで大きな仕事に携わっておられたMachadoさんですが、今回の個展のために駆けつけてくれました。しかも、ウルグアイのご実家からお母様を呼び寄せての関西ご訪問で、昨日お母様にもお目にかかりましたが、Danielさんはお母さま似であることがわかりました。昨日は簡単なお食事会を開催しましたが、本格的炉端をご経験いただき、楽しんでいただいたかと思います。2週間ばかり、関西を中心に滞在されるようです。

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さて、今回の写真展は二つのポイントがある写真展です。ひとつはMachadoさんがもともと建築学専攻であることから、建築学的な構成を重視した写真展であること、もうひとつはウルグアイという国が現在置かれている状況に言及しようと試みていることです。美しくないと評価されない、インパクトが重視される現代のアート写真の流れのなかにあって、しっかりとコンセプトを描きながら構築されていく写真はますます貴重になっていくと思います。

Daniel Machado写真展"Miguelete Jail House"をぜひTANTOTEMPOでご覧ください。

なお、下記要領でギャラリートークを開催します。こちらもぜひご参加ください。

Daniel Machado写真展ギャラリートーク
7月17日午後5時から
参加無料 お申込先着25名様
machado_20.jpgⓒDaniel Machado

Daniel Machadoさんの写真展がいよいよ今週末6月19日(土)から始まります。

Daniel Machadoさんはウルグアイ出身の写真家で、現在東京に在住です。元々は建築学を専攻する傍らグラフィックデザインに関わっていたのですが、2002年にウルグアイ政府から古い刑務所の記録写真の修復を依頼され、写真に関わるようになったと言います。その関係で、生まれたのが今回TANTOTEMPOで開催する"Miguelete Jail House"です。

Muguelete Jailは、もともとイギリスにあった刑務所をそっくりそのままコピーとしてウルグアイに建築された非常に特徴ある刑務所です。死刑制度のないウルグアイでは、囚人も更生するものと、個室があてがわれていた時代があったとのことで大変ラグジュアリーな刑務所だったとマチャド氏は語ってます。現在はアートセンターなど、芸術家を支援する施設に生まれ変わっているとのことですが、2002年当時の打ち捨てられた写真を、特別に政府の許可をとって撮影したということです。

南米のスイスといわれ高度な民主国家であったウルグアイも、現在は不況や政治不和に悩まされているとのこと。もちろん犯罪数も増加しそれに伴って刑務所も様変わりしているとききます。そんなウルグアイの様変わりにマチャド氏が向ける厳しい視線が、今回シリーズとして展示されます。

日本もまた、政治経済の混迷から社会構造や文化の根底が揺るがされています。東京をはじめとする大都市の建築物もいずれは老朽化し、管理するものなく打ち捨てられる日が来るかもしれません。国家の衰退がなければそれらは廃墟となることもなく新しい機能的な建築物に取って代わられるのですが、実経済の不安定さはまさにすべてのものを打ち捨てていくのです。それは2002年にウルグアイを襲った経済危機の数十倍の規模で襲ってくるかもしれません。

いろいろなことを示唆してくれる写真展となります。ぜひお楽しみに。
なお、オープニングの6月19日にはしばらく在廊される予定です。

"Miguelete jail House - ウルグアイの光と影"
Daniel Machado写真展
2010年6月19日(土)-7月18日(日)
7月17日午後5時からギャラリートーク開催予定(参加無料、お申し込み先着25名)

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