Diary: 2009年8月アーカイブ

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夏の恒例のアートフェア、ART OSAKAに行ってきました。神戸・栄町通のアートギャラリーであるGallery PAXREXさんが今年初出展されたので、手ぶらでしたが、応援に行って参りました。(写真上右:pechuさんのバスルームの展示/写真左:pechuさんの実演)

今日は最終日だったのですが、8Fから11Fに設定された客室の展示は、各フロアとも多くのギャラリーが入っており、にぎわっていました。現代アート系のギャラリーがほとんどで写真は数ギャラリーのみだったのが残念ですが、アート全体で考えるとこれが日本で特にこの時代の趨勢だと思います。

神戸で写真ギャラリーを展開する新しい動きもあるようで、そうなるといくつかのギャラリーがアイデアを持ち寄って人を集めるイベントを開催していくこともできるはずです。またその必要があることを痛感しました。写真展を見に来てくださる多くの来廊者の方が増えるのはすばらしいことですが、写真愛好家の人口がどこの国よりも格段に多いここ日本で写真を買い上げていってくださる人が少ないのはどういう理由なのか、写真展の企画をするわれわれギャラリーの自省も含めて、一度考えてみる必要があると思います。そんなことを考えながらアートに触れた一日でした。
P8230702.jpgモノクロ銀塩写真のグループ展が始まりました。その名も「やさしいモノクローム」です。

銀塩写真が気分や空気感をより表出させやすい写真だと定義してイメージを眺めてみると、実際に様々な表現の中に確かに作家のこころの行いが見えてくる作品も多いことに気づかされます。この点をこの写真展のコンセプトにしてみました。

加えて、TANTOTEMPOでも銀塩写真の今後がどのようになっていくのか、フィルムやプリント用紙関連のブランドが相次いで撤退をしていく中で、大変注目をしています。銀塩写真の保存性と高いアート性に着目すると、やはり消えていくのは残念です。

そこで銀塩写真の保存活動に積極的に関わって発言されている写真家・陰山光雅さんを中心に、銀塩での写真活動を行っているキャリアも表現も異なる3名の若手写真家を加えて写真展を企画しました。8月30日には写真家全員がそろってのトークセッションを予定しており、銀塩写真の表現力やその魅力、銀塩写真の今後といったテーマで銀塩写真について語り合いたいと思います。

トークショーは参加無料です。お申し込み先着20名様となります。ふるってご参加ください。

また、今回の写真展では大変お求めやすい価格にて銀塩モノクロ写真をご提供いたします。特に今回の写真展に出品いただいているプリントはどれも大変美しい作品です。この機会にぜひお買い求めください。
R0012895.jpg昨日、菊地和歌子さんのギャラリートークを開催しました。

ギャラリートークでは、菊地さんの写真活動のうち、今回の写真展で展示した雪のシリーズがどのようなきっかけで作られていったのかを、幼少時の雪国体験から学生時代の写真活動、就職後の閉じた環境から本格的に作品を作っていこうと考えた経過から説明していただきました。

雪のイメージというと、雪の質感を見せる技巧に偏りがちになると思います。菊地さんの作風は雪が自然の造形の中に降り積もりそこにたたずむ様子を、雪とこれらの造形との関係性で表現しようとしているのだと思います。雪と山、雪と木々、雪と風、雪と青空、吹雪の様子、雪のディテールなど、雪についてのすべてを含んでいますが、それが単に風景写真にとどまっているのではなく、いくつものモチーフを使って雪そのものの存在、雪の白さを豊かに表現している点が面白いのだと、ギャラリーがこの企画展を開催するに至った経緯を説明しました。

タイトル"echoes"はそんな雪の景色と写真家の対話、白い世界にたたずむ写真家が厳しい冬山の静寂の中から聞き取る音を「木霊」として表現しているとのだと思います。

菊地さんはプリントでも大変粘り強く色調や質感を損なわない丁寧な仕上げを心がけていて、この点も高い評価ができると思います。一方で、やはり初めての個展ということもあり、自分の作品をどのように売り込んでいくのかという点でまだ慣れないところもあったように思います。今後写真作家として本格的な活動を目指したいとのことでしたので、自分の作品をアピールする積極性をプロ意識として今後磨いていくことも必要になっていくと思います。

菊地和歌子写真展も残すところあと1週間です。ぜひご覧になっていただきたいと思います。

東京出張

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R0010768.jpg昨日から東京に来ています。
今回の訪問は、来春の写真展開催の詳細を決めるために写真家と打ち合わせをすることと、東京の写真に関連する情報を得るという目的がありました。
写真家は日本在住のアルゼンチン出身の写真家で、建築関係の仕事から写真家へと転向され日本でもニコンサロンなどで写真展を開催しているDaniel Machadoさんです。冬青社の高橋さんとのかかわりでご紹介いただいた写真家ですが、南米の老朽化した建造物の撮影を通して、そこにかかわった人や歴史に光を当てる大変優れたイメージを撮っています。TANTOTEMPOでは2010年の6月に彼の写真展を開催します。

打ち合わせには高橋さんも同席され、写真家情報など、いろいろと情報交換を行いました。明日から冬青社で開催予定の写真家HALさんも会場設営に来られており、度肝を抜かれる鮮烈なイメージの写真展です。こういう驚くばかりのコンセプトがドキュメンタリーを中心に写真展開催をされているギャラリー冬青で新たな世界を紡いでいくのだろうと思うと、TANTOTEMPOの今後の写真展展開にも大変ヒントになるものです。HALさんの今後にも注目していたいと思っています。

その後高橋さん、Danielさんと奥様、大阪からTANTOTEMPOとかかわりのある友人とで食事をしました。高橋さんには写真界の情報をいろいろ教えていただきました。これはTANTOTEMPOの運営でも今後参考にしながら実行していきたいと思っています。

今から帰ります。