心配していた銀塩のプリントが動き始め、関係者の購入もありましたが、銀塩プリントが今週だけで6枚販売されました。
ニューヨークのセントラルパークを題材にしたYasuteru Kasanoさんの作品は、シーンの中に小さなストーリーが隠されているストレートフォトグラフィーで、プリントの技術は今回の写真展では飛び抜けて高いものです。とても美しいバライタ作品です。B&W Spider Awardsなど、アメリカの銀塩プリントの権威ある賞にノミネートされるなど、これからの活躍が期待される若い写真家です。今回は、彼がTANTOTEMPOに預けてくれている「小屋」のシリーズが2作品販売されました。
また、山脇慎也さんのRolleiflexで撮影された銀塩プリントも1枚販売されました。彼のプリントもバライタで、大変美しいものです。山脇さんは2007年神戸ビエンナーレアーティスティックフォトコンペで優秀賞を受賞された経歴があります。今回の写真展には物静かな静物や人物のイメージを寄せていただきました。
銀塩で最も若手の写真家、池本和弘さんの作品は、なんといっても
「ニワトリ」シリーズです。高知県の鶏農家で撮影したというこれらの作品は、ニワトリを表情豊かに撮影しています。ニワトリと撮影者の距離感がとても優れていて、ニワトリ目線になっているのが面白くもあり、構図の均整がとれているため美しく見えるのです。また、額装にも工夫があり注目を集めていました。彼の作品は3枚のイメージをひとつの額装のままお買い上げいただきました。
また、カラーのシリーズでは松田健吾さんの作品が販売されました。松田さんの作品は、基本的にトーンを可能な限り落とした植物の作品が多いのですが、今回はそれらのイメージに加えて「パターン」をモチーフにした作品を寄せてくれました。ラインやグリッド、格子などのパターンを、やはりトーンを落としたイメージにまとめていてとても印象的です。このトーンの成り立ちは絶妙で、かなり特異です。
写真展もあと3日。終了まで多くの写真家が在廊予定です。まだお越しになっておられない方も、既に来ていただいた方も、ぜひTANTOTEMPO pure写真展をご覧ください。
