Diary: 2008年5月アーカイブ

P5100117.jpg東京からギャラリーのオープニング展のためにわざわざ駆けつけてくださったハービー・山口さんが、2日間にわたるギャラリーのイベントにおつきあいくださり、夕方の新幹線で帰っていかれました。

昨日は、ギャラリーの初日。たくさんの友人、関係者をお呼びしてのオープニングレセプションにご参加いただきました。また、今日はハービーさんをお招きしてのメインイベント、トークショーが開催されました。

昨日のパーティーでは、写真関係者が少なかったにも関わらず、視線でハービーさんを追いかけていると、いつも人の輪の中にいてご覧の笑顔でひとを和ませるのです。「peace」や「静かなシャッター」のシリーズに登場する生き生きとしたひとの笑顔がどのようにして生まれてくるのか、人が人を好きになるような写真を撮るんだ、という氏の言葉の意味が少し理解できたような気がします。

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今日のトークショーは、われわれスタッフにとっても特別な意味のある企画となりました。全く飾ることのない自然なトークと、かなりプライベートな、写真や生きることにまつわるエピソード、写真家が写真家として目指す方向性を決めるときに必ず突き当たる壁とどう向き合っていくか、という大きなテーマを含みながら、クライマックスには効果的な音楽付きのスライドショーで作品群を提示し、氏固有の大きな世界観の中に僕たちを引き込んでいくのです。トークショーが終わっても、人びとはハービーさんの周りからなかなか離れませんでした。人が人を好きなるためにひとはどうたち振る舞うべきなのかを、自ら率先して僕たちに示してくれているような、そんなすばらしいトークショーでした。

TANTOTEMPOは、大きなトラブルもなく、ハービーさんや東京ブリッツ・ギャラリー福川氏のご協力、そして何より写真を愛してやまないたくさんの来廊者のかたがたの笑顔に救われ、なんとか無事船出をすることができました。

ハービー・山口氏、ブリッツ・ギャラリー福川氏をはじめ、ご来場いただいた方々には、こころより感謝いたしております。この場を借り、厚くお礼申し上げます。
TANTOTEMPOは今日無事にオープンを迎えました。きっと何ひとつ欠け落ちることもなく、今まで準備してきたすべてのピースがそろったのです。

朝からあいにくの雨でしたが、僕たちスタッフにとってこの雨はきっと特別な意味があるのだと思います。それくらい、しとしとと静かな音をたてながら、美しい雨が一日降り続いていました。

ハービー・山口さんも、そんな雨の中を傘を差しながら歩いて来てくださいました。一目見たときから、僕はハービーさんのファンになってしまいました。雨がライカを包む鞄を濡らしていましたが、彼はお構いなしに街を、通りを歩く人々の姿を優しい視線で眺めながら、静かにTANTOTEMPOのビルの階段を上り、ついにTANTOTEMPOのドアをくぐったのです。

その瞬間の僕たちの感動をうまく言い表すことばが僕には思いつきません。雨はどんなときも容赦なく降るに違いないし、次の日には恐ろしく青い空となって晴れるに違いない。こんなにがんばって生きてきたんだ、明日も明後日も、その次の日にもまっとうに生きていこう。そんな気持ちです。TANTOTEMPOは今日、無事この世界に生まれました。

懐かしい友人、僕たちのこころを形作る上で欠くことのできない大切な人々。新しい世代の、どんな可能性をも秘めた若者たちと、TANTOTEMPOが壮大な夢を紡ぐのに手をさしのべてくれたみんな、そして美しい雨。

どうもありがとう。