Design: 2008年11月アーカイブ

R0010169.jpg昨年に続き、今年もパリフォトにやってきました。

会場の設定その他は特に昨年と大きく異なることはありません。しかし、日本が招待国となった今年は日本のブースがかなり多く、昨年より多くの日本人を見かけました。多くはギャラリーやパブリッシャーとその関係者だと思いますが、中には写真家の姿もあったようです。

この写真フェアの特徴は、コレクターやギャラリー同士の商談がある一方、一般の顧客が多数おとずれて写真を買い上げていくというスタンスです。中には左写真の杉本博司さんのような€65000の価格がついている作品などもあります。これが売れるのかどうかはわかりませんが、大きくて高額な作品が売れているのは間違いありません。2x2m大の大きな作品をポンと買っていくコレクターの取材をしてみたいものです。

日本のブース、日本人写真家は概して人を集めていましたが、やはり人を集めていたのは森山大道さんや荒木経惟さん。ハードボイルドな都市風景が受けるのと、日本特有のエロティシズムには注目される点が多いのだと思われます。植田正治さんの写真はヨーロッパの写真界では根強い人気があり、高値で取引されていています。ただし、これはパリのギャラリーの取り扱いでした。若手写真家については、次回改めて記します。

作品が大きく、また高額になってきています。そういう作品を作らないといけない、とでも
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言うかのようにこの傾向は顕著です。大きな作品はディテールまで見えるし、アルミ裏打ち表アクリルがほとんどですので作品自体はとてもクリアーで好ましい反面、写真を部屋に飾るという点で顧客を選んでしまうし、日本での取り扱いは難しいと言わざるを得ません。このイベントに合わせて日本人写真家も大きなフォーマットを用意したのだろうと思いますが、これがヨーロッパ向けのイベントフォーマットであって、国内向けに出せるものではないと言うことを写真家自身がわかっている必要があるのではないかと思います。個人のコレクターを作る仕組み、という点でアルミアクリル処理はいいと思いますが、大きさには疑問が残ります。写真家が一挙に欧米寄りのフォーマットに舵をとってしまうと、おそらく日本でのプリント販売の機運は閉ざされてしまうのではないかと心配です。写真家やギャラリーがパリフォトを経験して何を学んでくれるのか、今後に期待しようと思います。

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