細江英公写真展「花泥棒」終わりました。

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R0010466.jpg1月8日から開催してきました細江英公写真展「花泥棒」が終了しました。

会期中、予想を遥かに上回る方がギャラリーを訪れてくださり、また順調に作品も販売されました。この販売数は細江英公さんも驚かれるほどのものでした。「神戸は熱いですね」という言葉が物語るように、文字通り熱心な写真ファン、細江ファンに支えられた写真展だったと思います。同時開催した神戸ファッション美術館の写真展「ファインダーから視た肉体」展も非常に高い評価が伝わってきており、珍しい「ルナ・ロッサ」や「抱擁」の大作品が見れるとあって多くの方が訪れてくださったようです。TANTOTEMPOのトークショーも早い段階から多くの予約をいただき、終盤参加をお断りしなければならないほどでした。神戸ファッション美術館の講演会も、たくさんの方がお聞きになっていたのが印象的でした。

「花泥棒」のシリーズについて、細江さんご自身がTANTOTEMPOで展示をご覧になって話された言葉がとても印象に残っています。

「うん、なんだかまとまって見てみるといいもんですね、いい作品たちだねぇ。最近はこんな展覧会は滅多にないからねえ。」

細江英公さんともなると、ほとんどの写真展は大掛かりで、また多くの有名なシリーズは作品が分散してまとまって展示されることは少なくなるだろうし、大作品やこのところよく見られる屏風や絵巻に見立てた作品を展示されることが多いのだと思います。単一のシリーズが全作品、しかも1960年代という細江英公さんがもっとも尖った表現を連発していた頃にさかのぼるシリーズが再発見されて写真集として世に出されたこと、それをTANTOTEMPOで展示できたことはとてもすばらしいことだったと思っていますし、代表的なシリーズに劣らないすばらしい価値がある作品シリーズだと考えています。「薔薇刑」「おとこと女」「鎌鼬」などの主要な作品の陰で埋もれていたこのシリーズに光が当てられることになったことを、細江さんご自身も喜ばれているのではないかと思います。

TANTOTEMPOでは引き続きこの作品を世に出すお手伝いをさせていただこうと考えています。

最後に、TANTOTEMPOにて作品をお買い上げくださった方について、このシリーズの作品を保有されることの意味を皆さんがとてもよく理解なさっておられるのが印象的でした。多くの方はTANTOTEMPOで他の写真家の作品もお買い上げくださっているTANTOTEMPOとしては写真作品の受け手でありコレクターともいえるすばらしくまたありがたい方達ですが、今回は新たに参加してくださった方がおられたのはとても嬉しいことでした。優れた作品の価値の共有が点ではなく面でなされたことが細江英公さんをうならせたのだと思います。そういう意味で、神戸も東京に負けない写真文化を持てる可能性はあると思えるし、そういう点でも非常に有意義な写真展だったと思います。皆さんにこころから感謝を申し上げます。

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