TANTOTEMPO pure写真展Vol.3が終わりました。

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R0010425.jpg(写真は高橋あいさんの作品の前で。
左から、笠野、木村、カマウチ、保坂、かわさき、臼井の各氏。)

12月11日から開催してきましたTANTOTEMPO pure写真展が本日終了しました。

昨日は写真家が集まってのトークセッションおよび忘年クリスマス会を開催、たくさんの方がTANTOTEMPOに来てくださり大変盛り上がりました。

写真展は初年度、昨年とはことなり、写真家はすべて僕と代表のレビューとセレクションを経由しての参加となっており、一定のレベルを要求して決定された写真展となりました。恒例のリビングルームの設置から始まり、ステートメントや価格表を写真家が用意する、搬入搬出も基本的に写真家が責任を持って行う、トークセッションの参加を義務づける、など例年よりも少しハードルを高く設定して参加の意欲をも問いかける写真展となりました。関東からの参加者3名も、それぞれ搬入とトークセッション、搬出と2度とも神戸に来られ、熱心に写真展の運営に参加していただき、また関西の若き写真家の2人は非常に熱心に在廊しセールストークを試みていたのが好感を持てました。結果として14作品が販売され、1作品はTANTOTEMPOのコレクションに加わりました。

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今回の写真展の特徴は、すでにかなりの評価のある若手写真家を中心に据えたこと、また若い有望な写真家が参加したことだと思います。フライヤーにイメージを採用したHDRの保坂さんは、TANTOTEMPO pure展に参加が決まってからネットで応募可能なアメリカのポートフォリオレビューで立て続けにTop50入りするなど、非常に高く評価されているほか、東京と大阪のNikonSalonで8月11月と展覧会を開催した「ヤマ ムラ ノラ」の高橋あいさんも、どちらかというとジャーナリスティックな切り口ながら優れた作品を寄せてくださって観覧された方から非常に高い評価を受けていました。

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(写真はかわさきさん)若いかわさきさんと臼井さんは、写真歴がさほど長くないにも関わらず、あるコンセプトに忠実にわかり易い作風だったことから、多くの来廊者の目を釘付けにしていたと思います。かわさきさんは関西御苗場という写真の枠組みで僕自身が評価しての参加でした。また、臼井さんはTANTOTEMPOに熱心に通い写真集を数多く学習し、2度ばかりポートフォリオのレビューを経ての採用となった写真家です。関西御苗場でも高く評価されていたのと、Mio写真奨励賞にも選考に残っているとのことです。この2人は関西が拠点というだけあって、多くの時間を在廊し来廊者の対応を熱心に行っていました。文句のつけようのないすばらしい姿勢だったと思います。

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(写真は臼井さん)
木村さんは横浜からの参加でした。このかたは10月に開催したポートフォリオレビューを経ての参加でした。水平線、地平線をストイックに描いた作品が彼女の持ち味ですが、この展覧会ではあえて新シリーズの「植物」のシリーズを持って来ていただきました。技巧に走ったり多くを語ろうとする写真が多い中、ストイックな「植物」と空気感が高い評価を受けていたと思います。カマウチさんはスナップでの参加でしたが、もともと関西では活発に活動されており、楽しい展示だったと思います。意外な展示だったのかもしれませんが、写真の「写真」たる意味とその裏をちゃんと説明できる展示だった、という落ちのつくたくらみのある展示でした。

6名の写真家が参加してのトークセッションでは、まず僕がこの1年のTANTOTEMPOの活動の中からアルルや東京で活動されている様々な写真の担い手などと意見交換して見聞きした事柄をもとに写真の現在について所感を話しました。特に、「写真」の写真たる根拠について、非常にダイナミックな価値のシフトが起こっていることにふれ、そいういうシフトに危機感を持ったり、そのシフトをうまく利用して時代に向き合おうとする活動があることを説明しました。

その後、6名の写真家のそれぞれの写真活動を自身の言葉で話してもらいました。特に印象に残ったのは、臼井さんの日本の「郷」(さと)についての明確な定義だったと思います。日本人が黄金色に輝く田舎を見るときに必ず引き起こされる郷愁について、欧米の「郊外」に対する欧米の写真家のまなざしを引き合いに明確に説明されたのがすばらしかったと思います。

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トークショー後は馬場先生の恒例のブルースギターと、僕の(多いに失敗の)ボサノバ、そして二人でJohn Lenonを演奏して皆さんに楽しんでいただきました。持ち寄っていただいたワイン、シャンパンやものすごいレベルの高い食べ物など、いろいろなところで写真やその他の話題で交流いただき、片付けにも参加していただいてパーティーはお開きとなりました。大変楽しい写真展でしたし、TANTOTEMPOが成長しているのが実感できる写真展となりました。写真家や来廊される方々に育てていただいている実感があります。

ご参加くださった写真家の皆さん、来廊者のみなさんに感謝申し上げます。ありがとうございました。

なお、TANTOTEMPOは1月8日の細江英公写真展まで休廊となります。このブログもこのエントリーが年内最後となると思います。

2010年の一年間、大変お世話になりありがとうございました。2011年もどうぞよろしくお願いいたします。

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お世話になりました。良い経験を積ませていただきました。
出来ましたら来年も新しい写真で参加させていただきたいと、ちらりと野望を語っておきます。

(今回のトークセッションでの僕の発言(記憶のみによる)をまとめました。
http://kamanekoblog.blog58.fc2.com/blog-entry-612.html  )

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