2010年4月アーカイブ

R0013777.jpgnomoto piropiroさんの写真展が終了しました。

昨日、TANTOTEMPOではnomoto piropiroさんをはじめpiropiroさんにゆかりのあるゲストスピーカーをたくさん迎えトークショーを開催しました。関西御苗場を主催したPHaT PHOTO編集部の牛島さん(非公式参加)、ピロさんを発見したdigmeoutの谷口さん、今回の連携企画の帝塚山画廊松尾さんがトークショーに参加してくださいました。また、昨日は本当に多くの写真ファン、写真家やギャラリーの方も来てくださり、TANTOTEMPOは満席となりました。ピロさんのブルーグレイの美しい世界がどのように作られていくのか、どうしてこの作品に惹き付けられたのか、それぞれの立場で語っていただきました。特に、ピロさんを文字通り発掘することになった2008年の関西御苗場のdigmeout賞について、谷口さんの説明は明解でした。多くのアート作家を発掘されてこられたdigmeoutとして写真家を見いだすことについて、アート作家を認めるよりさらに敷居が高い、それほど写真が好きで写真を見て新しい表現を探しているとのことでした。電気的にカメラのホワイトバランスを変え、赤外線フィルターを通して撮影するピロさんの写真は、やはり新しい表現として映り認められたのだと思います。牛島さんもピロさんの表現を「見たことがない」表現と話してくださいました。その後、帝塚山画廊とTANTOTEMPOはそれぞれ現代アートギャラリーと写真専門ギャラリーと違う立場から、ピロさんに写真展のオファーをしていきます。帝塚山画廊の松尾さんからは、ピロさんの写真がもつインパクトに素直に興味を持ったこと、これだと思える若手のアーティストに出会えば、当然ギャラリーとして展覧会の機会をつくる立場があるとの説明がなされました。これについてはTANTOTEMPOとしても全く同じです。そこで、二つのギャラリーが組むことになり今回の連携企画となった経緯をお話ししました。帝塚山画廊はすでにいくつかのアートフェアにピロさんの作品を出展し、何枚かを売り上げています。どうして売れるのか、その理由についても説明をしていただきました。現代アート作品の1点ものの価格に比べてまだ安い写真作品について、不景気でも売れる要素はあるのだと思います。特に優れた日本の写真家の安い作品を外国の方が買っている状況などがあることは僕も東京のギャラリーなどで耳にしました。帝塚山画廊でもTANTOTEMPOでも、外国人が買っていかれたことは特筆に値します。
続いてピロさんご本人から写真活動について説明をしていただきました。どうやってこのブルーグレイの写真ができているのか、またピロさんの別のシリーズについても説明していただきました。イギリスのとある写真賞を受賞したことを紹介すると、「確かに受賞したが、賞状はウェブサイトからダウンロードして自分で印刷しろ、とのことだった」と、大変面白い話に会場は大爆笑でした。会場では、その後僕から「ガールズフォト」全盛の現代の表現について問題提起をさせていただきました。志賀理江子さんや高木こずえさんなどの「女の子写真」的な表現に対して「男の子写真」が元気がないんじゃないか、と問いかけてみました。内なるものの発露としての女性的エログロと対峙するかどうかは別にしても、「新しい表現」「強い美しい表現」「外に向いた表現」に向かう姿勢が男子にあるのか、という問いでしたが、ピロさんのような写真の中にまさにそれらの要素があるのではないか、との僕の意見に一応賛同をいただいたかと思います。

トークショーの全長にわたるムービーは、現在編集中ですが近くTANTOTEMPOのVideoサイトに掲載します。また告知いたしますのでもうしばらくお待ちください。

nomoto piropiroさんの写真展は、このあと4月30日まで帝塚山画廊にて開催されています。
"into the silent land / osaka"にもぜひ足をお運びください。両方のギャラリーに来てくださった方には後日作家からポストカードのプレゼントがあります。

さて、今回の写真展ではTANTOTEMPOだけでも6作品が販売されました。帝塚山画廊は写真展開催1週間ですでにTANTOTEMPOの販売数を超えています。すでに両ギャラリーを通じてエディション切れ間近な作品・サイズもあります。TANTOTEMPOでも引き続き4月22日からのコレクション展で展示がありますので、ぜひご覧になりお求めください。
表題の写真展巡りに参加者を募集します。

日時:平成22年5月22日(土)午前10時から12時過ぎ
場所:兵庫県立美術館
〒651-0073
兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1丁目1−1
078-262-0901
ツアーディレクター:杉山武毅・Gallery TANTOTEMPO
講師:馬場伸彦・甲南女子大学文学部メディア表現学科教授
参加費:¥1,000(美術館入場料別、移動タクシー代別、TANTOTEMPOにてカフェ付きレクチャー・資料含む)学生タクシー代不要(学生証をご提示下さい)
募集人数:先着15名(最小催行人数4名)

写真展巡り概要:
神戸にゆかりの深い写真家、中山岩太。中山岩太写真展が4月17日から兵庫県立美術館にて開催されます。この写真家の作品と、芦屋カメラクラブを中心とした神戸界隈の歴史的写真活動について、馬場伸彦さんがわかりやすくレクチャーします。

行程:
午前10時:美術館集合。当日の行程表、馬場講師の紹介、簡単な資料を配布します。
-----各自入館し、写真展をご覧ください。
午前11時:写真展会場の外で集合、簡単な写真展の説明を行います。
午前11時20分:3名ずつグループとなり美術館をタクシーで出発、TANTOTEMPOに。
タクシー代は各自ご用意ください。
午前11時30分:TANTOTEMPOにてカフェを楽しみながらレクチャーをお聞きいただきます。質疑応答もあり。
午後12時15分頃:解散。(井本礼子写真展をお楽しみください)

この写真展巡りにぜひご参加ください。
お申し込みは、event@tantotempo.jpまたは078-393-0810まで。
20100409183430(1).JPG帝塚山画廊でのnomoto piropiro写真展が、今日オープニングを迎えました。

今日、さっそく真新しいギャラリーにお邪魔してきました。そしてその展示のすばらしさに脱帽。nomoto piropiro氏の新作もいいし大作品が中心でスケールも大きいのですが、コンセプトの示し方、作家への要求の高さなどギャラリーワークのどれをとってもすばらしいの一言です。

写真作品として展示をするTANTOTEMPOと、アートワークとして展示をしている帝塚山画廊の、同じ作家をそれぞれがどう扱うかという面白さもある訳ですが、正直度肝を抜かれるすばらしい展示でした。大変参考になりましたし、やはりアート全体を見渡している老舗ギャラリーの力量の違いを実感しました。また、piropiro氏の基本的なコンセプトの紹介を特に原点とも言える初期作品群で構成したわれわれのギャラリーと、最後まで作家に新作を要求した帝塚山画廊の作家への要求度の違いは展示に如実に反映されていて絶大です。内外のアートフェアに数多く参加し磨かれてきた運営理念と実績が、実はこういう局面で表出されていくのだと実感することができ、TANTOTEMPOにとっても本当に良い経験となりました。

ぜひ帝塚山画廊にも足を運んでみてください。

帝塚山画廊とTANTOTEMPOは連動企画でつながっています。帝塚山画廊とTANTOTEMPOの展示風景が相互にギャラリー内で放映されます。piroさんがどちらに在廊しても、インタビューや質問ができます。また、来廊者同士の交流も可能です。

ぜひお楽しみに。

なお、両方のギャラリーにお越しいただいた方にはnomoto piropiro特製ポストカードセットのプレゼントがあります。(後日写真家からのプレゼントとなります)持参の案内ハガキか、備え付けのハガキにそれぞれのギャラリーの印をもらってください。TANTOTEMPOに連動前にお越しになり、帝塚山画廊に行かれた方はメールにてご申告ください。帝塚山の印章のみでプレゼントをいたします。info@tantotempo.jpまでお願いいたします。

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