笠野さんの写真展がいよいよ最終週を迎えます。今週末と来週末を残すのみとなりました。
笠野さんの作品は大変好評で、実際小さなプリントを含めて7枚以上が販売されています。いわゆる身内や関係者の購入はこのクラスの写真家ならあると思いますが、半数程度全く関係ない方へも販売がなされるなど、ギャラリーとしても大変興味深い状況です。モノクロ銀塩のストレート写真、しかもスナップ写真が売れていくというのは楽しい誤算と言うほかありません。と書くと笠野さんには失礼ですが、この経済状況下にあってアート写真が動く理由を考えるとき、どういう点が評価されるのか考えてみる必要があります。
そこで行き当たった理由は、やはり写真のわかりやすさ、丁寧で高品位に仕上げられたプリントの美しさがあると思います。生活空間に飾ってもなんら違和感のないすがすがしいイメージと美しいしっかりとしたプリント、この2点が重なったときに写真アートを手に入れてみようという気持ちにさせてくれるのかもしれません。
ニューヨーク仕込みの写真とプリント術、このあたりが訴えていくのだとすると、一方で写真を眺めて質の高さを読み取る視点をもった方がいらっしゃるのだと思えた今回の写真展は有意義に思えます。
笠野泰照写真展"One Day - Melody in NY"は12月6日まで。お見逃しなく。
