2009年11月アーカイブ


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笠野さんの写真展がいよいよ最終週を迎えます。今週末と来週末を残すのみとなりました。

笠野さんの作品は大変好評で、実際小さなプリントを含めて7枚以上が販売されています。いわゆる身内や関係者の購入はこのクラスの写真家ならあると思いますが、半数程度全く関係ない方へも販売がなされるなど、ギャラリーとしても大変興味深い状況です。モノクロ銀塩のストレート写真、しかもスナップ写真が売れていくというのは楽しい誤算と言うほかありません。と書くと笠野さんには失礼ですが、この経済状況下にあってアート写真が動く理由を考えるとき、どういう点が評価されるのか考えてみる必要があります。

そこで行き当たった理由は、やはり写真のわかりやすさ、丁寧で高品位に仕上げられたプリントの美しさがあると思います。生活空間に飾ってもなんら違和感のないすがすがしいイメージと美しいしっかりとしたプリント、この2点が重なったときに写真アートを手に入れてみようという気持ちにさせてくれるのかもしれません。

ニューヨーク仕込みの写真とプリント術、このあたりが訴えていくのだとすると、一方で写真を眺めて質の高さを読み取る視点をもった方がいらっしゃるのだと思えた今回の写真展は有意義に思えます。

笠野泰照写真展"One Day - Melody in NY"は12月6日まで。お見逃しなく。
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今年も12月はTANTOTEMPO pure写真展Vol.2と題して、若手写真家の写真展を開催します。

ギャラリーをリビングルームに見立てて写真を展示するのは昨年と同じ。この写真展、昨年はたくさんの作品が集まり、大変好評でした。30枚近い作品が販売されました。


今年もTANTOTEMPOが独自の視点でセレクション、8名の実力写真家、若手写真家に壁面の展示をゆだねます。また、若い写真家に対し日頃鋭い写真論でTANTOTEMPOをにぎわせている特別参加写真家を設定、日頃の写真論が自ら撮影する作品にどう反映されるのか、大変注目が集まります。


作品はすべてお求めやすい価格でお買い上げいただける設定とします。ぜひこの機会に、部屋に写真を飾ることのすばらしさをご体験ください。

 

参加写真家:

サイトーシン+、笠野泰照+、白崎弘幸+、Coju+、牛久保賢二、芦田梨津子、沖本英之、宮西範直

(以上壁面展示)

加藤ゆか+、岡田有以、火置こう(特別参加)、鷲見足穂(特別参加)、馬場伸彦(特別参加)

(以上ポートフォリオ展示)(+は+plus扱い写真家)

 

12月26日(土)午後4時からアーティストが集まってのギャラリートーク+パーティーを開催します。

参加無料、先着20名さま。(パーティー参加の場合は一品持ち寄り)

PB071149.jpg先週末から始まった笠野泰照写真展ですが、大変好評です。写真家も先週末からギャラリーに詰めて、訪れる来廊者と作品について語り合うシーンが多く見られました。
作品ももちろん販売されており、写真展の滑り出しとしては最高だと思います。

さて、TANTOTEMPOでは笠野さんの写真展期間中ギャラリートークを開催する予定で調整を続けてまいりましたが、笠野さんはこの写真展の会期中渡米が決まっており、今後在廊いただける日程が不確実となりました。やむを得ずアーティストトークは中止することになりましたのでお知らせいたします。

笠野さんは別シリーズで12月に開催を予定していますTANTOTEMPO pure写真展への参加も決まっており、この写真展のイベントにご登場いただくことにいたします。

どうぞご理解くださいますようお願いいたします。


PB071147.jpg笠野泰照さんの写真展が始まりました。

今日は11月初旬の気温としては暖かすぎるくらいの陽気で、栄町通はたくさんの人で賑わっていました。そんな中、たくさんの方がTANTOTEMPOを訪れてくださり、笠野さんの写真展を見ていってくださいました。

笠野さんは昨日から神戸入りをされて、明日まで在廊される予定です。今日は写真関連のご友人やお知り合いがこられ、ギャラリー内で談笑される姿が見られました。また、写真やメディアについて学ばれている女子学生のグループが訪れてくださったため、急遽ご自身の写真についてお話しいただきました。

笠野さんは作品作りにおいて全く妥協しない写真家です。プリントの技術も高く、丁寧に制作されています。手法としてはスナップですが、NYの街や人々が躍動感をもって上品に描かれており、とても気軽に飾れるイメージだと思います。どちらかというと明るいモダンな洋室に合うイメージです。

ぜひこの機会に笠野さんのNYのイメージをご覧になり、プリントを手に入れてみてください。きっと生活空間にさわやかなトーンが加わると思います。

11x14inch作品:¥30,000(税込み)edition 25
5x7inch作品:¥8,000(税込み)open edition
DMsnowE18a.jpg©Masahiro Amano

ここで2010年に開催予定の写真展をいくつか紹介します。

2010年は、外国人あるいは海外居住の日本人写真家を中心に、よりアート色の強い写真展を展開する予定です。これまで取り上げてきた国内若手写真家に限らず、ドキュメンタリー、アート、風景などより幅広いジャンルから選択していこうと考えています。もちろん、新しい表現や海外の著名写真家に光を当てる強力な企画も現在いくつか交渉中です。TANTOTEMPO独自の視点で写真界隈を見渡したとき、より美しい写真、より強い写真を選んで企画展を形作っていく予定です。

1月にはアマノ雅広さんの写真展、"87th & Lexington - The viewpoint from a window / Snow"を開催します。この写真展は、一言でいえばNYのある雪の交差点での定点観測です。しかし、交差点を行き交う人々、動物などが様々な表情、動作、関わりの中で動いていく様子がとらえられていて、大変面白くもあります。また、窓を挟んだ向こう側とこちら側という構図にも撮影者のたくらみが隠されていて、大変興味深い写真です。

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©Margaret Birnbaum

2月にはアメリカからMargaret Birnbaumさんという女性写真家を招いての写真展を開催します。アメリカの資本主義やグローバリズムの高揚から取り残された農村で展開される新農業主義に共鳴し、農村の現在を美しく綴る作品群です。テーマ性も高く、ストーリー、構成どれをとってもすばらしい作品だと思います。日本では初開催の写真展となります。

この他にも5月には兵庫県神戸市出身で現在ベルギーにて写真活動を展開されている井本礼子さんの写真展が決定しています。この写真展はTANTOTEMPO設立2周年の特別企画として展開する予定です。

6月はアルゼンチン出身でウルグアイにて教育を受けたダニエル・マチャド氏の写真展を開催します。ウルグアイの閉鎖され廃墟となった刑務所に光を当てる今回の写真展は、刑務所の成り立ちから衰退の歴史を綴りながら朽ちていく構造物を建築学の視点で見せる写真展です。いわゆるノスタルジーを誘う廃墟写真としてではなく、あくまで建築物としての刑務所の社会性、時代性に焦点が当てられているのがすばらしい作品群です。

他にも新しい表現を試みる話題の若手写真家や自然の地形が織りなす想像を絶するスケールの大きな作品を発表されている写真家など、写真企画展の交渉が続けられています。

2010年のGallery TANTOTEMPOの写真展にもご期待ください。


P9270916.jpgTANTOTEMPOで開催してきました西山武志さんの写真展が終了しました。

今日はあいにくの雨。午後には大雨が降り、残念ながら来廊者の姿も少なかったように思います。それでも、期間中ギャラリーにはたくさんの方が来てくださいました。

西山さんもこれまでTANTOTEMPOで開催したどの写真展と比べても多くの週末をギャラリーで過ごしてくださり、来廊者の方と会話をしてくださるシーンが多かったと思います。プロフェッショナルな写真家としての自覚をしっかりと持っている写真家だったと思います。おかげで10月17日のトークショーとオークションもたくさんの方が来てくださり、作品販売も期待以上に果たせました。

来廊者の印象は、やはり「かっこいい」というものが多かったと思います。イメージは強く、色彩が鮮やかで、印象に訴えるというより視覚に訴えてくるものが多く、展示のデザイン、配置も好評でした。リハビリというテーマを真に受けると裏切られるイメージですが、鮮やかなイメージは明るく、元気をもらうものばかりでした。

西山さんの人柄は、最初は取っ付きにくさがあるかもしれませんが、話していくうちに素性を明かしていくタイプ、決して尖った人物ではなく好青年だったと思います。プロのアーティストとしての強い言葉を持っていて、なるほど挫折を経験して腐るタイプではなく、逆境を跳ね返して成長する人だと思います。

昨日今後の活動をにらんで、いくつかの実験作を持ってきてくださいました。なかなか美しいものばかりでした。やはり人の目を引くインパクトの作り方という点でアイデアが豊富だし、センスがいいのだと思います。時代を読み解く能力を作風に編み込んでいくと、より大きな世界を構築できるのではないかと思います。

また何年か後に写真展開催がかなうよう、今後も成長していって欲しいすばらしい写真家でした。

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