まずふせさんが写真家を目指すようになった放浪生活の途中で出会った長崎の祭りの話をお聞きしました。続いて、これらの写真を持ち込んだあらゆる写真雑誌、出版社にことごとく跳ね返された経験について話を聞くことができました
ここでふせさんの作品を取り上げたアサヒカメラ元編集部のNさんにご登場いただきました。Nさんは現在はアサヒカメラを離れて朝日新聞におられますが、ふせさんのイメージを見たときに感じた率直な印象を語ってくださいました。そしてなかなか優れたセンスを持った写真家が登場しない現状にあって、ふせさんがいかに面白い視点で写真を撮っているのかを説明してくださいました。きれいな整ったものをいくら持ちこまれても編集者としては取り上げられない状況があると思います。そんな中ふせさんのもつ可能性、将来性について語っていただいたのはギャラリーとしても本当にうれしいものです。
ふせさんの写真展は、ふせさんの写真を巡る技術的な問題から開催自体も大変難しいものでしたが、ギャラリーとしてはふせさんのキャラクターを含めぜひ紹介したいと考えて準備を進めてきました。いざ開催してみると来廊者の方々の反応はきわめてよく、多くのメディアに取り上げられたこともありたくさんの方が訪れてくださいます。この手のドキュメンタリー作品の展覧会としては異例の作品販売も既に7点ばかり果たしています。これは僕としても読めなかった展開です。
彼が苦労を重ねて生きて行く中で、それでも彼が人々にやさしい視線を投げ掛けていること、地方の祭りというモチーフの中に日本人本来の温かで伝統を守り続ける気持ちをとらえていることを考えると、彼のような地味だけれど確かな意思を掲げて撮影を続ける姿勢というのは確かに貴重なのだと実感しています。
ふせ直樹写真展は残すところあと1週間。皆さんもぜひTANTOTEMPOに足をお運びください。

ふせさんと初めてお会いしたとき、
まっすぐに視線を投げ掛けて来られる、
そのキラキラした目が、とても印象的でした。
彼が構えるカメラの前では、
どんな人もいい表情を見せるのだと思います。
今回のTANTOTEMPO・オーナーさんとの出会いが、
また新たなきっかけとなって、
活躍の場をさらに広げられる事でしょう。
期待してます!