ふせ直樹さんは、おそらくほとんどの方がご存じないだろうと思います。それもそのはず、現在までに特に大きな写真活動を行ったことがないからです。しかし、神戸周辺の方あるいは写真雑誌をよくお読みになる写真愛好家の皆さんなら、名前ぐらいは聞いたことがあるかもしれません。
2008年10月号のアサヒカメラの巻頭ポートフォリオに登場し、写真界にデビューを果たしました。その後TANTOTEMPOを訪れてくださることがあり、神戸出身ということもありいろいろなお話をするなかから写真展企画が立ち上がってきた訳です。6月13日から7月5日までの3週間、TANTOTEMPOにてふせ直樹写真展を開催します。
ふせ直樹さんは、非常に強い個性を放つ写真家です。
自身の作品を売り込むとき、ギャラリーにはブックあるいはポートフォリオというプリントを綴じ込んだ作品集を持ち込むのが普通ですが、ふせさんはなんとコピー用紙にインクジェットでプリントした作品を持ち歩いています。普通はここでひんしゅくを買いストップしてしまいそうですが、見てあげないと気の毒なくらいそのコピー用紙がぼろぼろで、僕たちも一枚一枚作品を見てみました。
作品数は膨大で、一見明確なテーマやコンセプトの上に撮られたものではないかのように見えます。しかし、ある視点で作品群を眺めると、生き生きと躍動感を感じとれる作品を抽出することができ、また日本人が忘れがちな日本固有の強い文化的きずなが随所に見て取れる作品群のため写真展開催が決定しました。
写真展のタイトルは"DOORS"。何かとうまくいかない閉塞感あふれる日本ですが、ある扉を開いて向こう側を眺めていると意外と強く美しいものがたくさんある、というコンセプトです。その扉はふせさん自身がカメラを使って開いていくのですが、特に日本の古くから伝わる伝統祭事のイメージは意外性のある面白い作品です。
ふせ直樹写真展
"DOORS" -美しき国へ-
開催期間:2009年6月13日(土)- 7月5日(日)

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