そんな写真家たちのフォトブックを、TANTOTEMPOでは常時150冊以上コレクションしています。多くは海外の若手の写真集ですが、一部は日本の若手写真家、巨匠といわれる古い世代の写真集、そして写真を学ぶものにとってかならず目を通していなければならない写真集も数多くあります。
新しい世代の写真集を見ることは、今写真世界で何が起こっているのかを知るもっとも合理的な方法です。
音楽や他のアートと同様、写真世界も成熟というべきか、まさに何でもありの様相を呈しています。写真の見たままを伝えるという本質と、本質とはかけ離れて技法から派生するアートワークもデジタルフォトグラフィーのツールを手に入れて、ますます強引で複雑、難解になってきています。それが面白いかどうかは、見る人の判断にゆだねられるのですが、概してインパクト重視にシフトしている印象です。写真そのものが醸し出す物語性よりも、アート性、オリジナルプリントのディスプレー手法、サイズなどが、時代性や世界観とからまってインパクトポイントをたたき出すのです。そして、それらの写真家のオリジナルプリントはとんでもなく高価になってしまいました。パリフォトに出かけて見かけた風景は、驚愕の一言でした。僕たちのような一コレクターが容易に手にすることのできる作品はほとんどなかったのです。それでもあちらこちらで商談がなされている訳ですから、欧米のマーケットの成熟度は計り知れません。さて、それでは日本ではどうなのでしょうか?
この問いの答を僕は知りません。答えを知りたいためにギャラリーを立ち上げた、と言うのがもっとも正確かもしれません。
写真家がひとの作品を眺めながらインスパイアされ、別の物語を紡ぐこと、一般の方々が写真集を眺めることで、全く知らない新しい世界を覗き込むこと。
ライブラリーは、常にひとを惹き付けてやまないのです。

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