神戸市中央区栄町通。ここがTANTOTEMPOの本拠となります。栄町通というのは、神戸大丸西にある中華街の南、国道二号線より北のエリアで、華僑の実業家の建物や海運業関係のオフィスが多数あった地域です。その関係でTANTOTEMPOの面している通りはいわゆる栄町通という大きな通りの一本南、乙仲通(おつなかどおり)と言われています。(写真)
この地域は繁華街からは少し離れているためか、ごたごたと人が多いということはありません。でも、よく見るとおしゃれな人たちがたくさん歩いています。メジャーなヒットは狙わないが、ひとひねりあるこだわりのお店が多いからでしょうか。
その栄町通にギャラリーを開設しようと考えたのは、そもそもの始まりの頃にさかのぼります。三宮の中心部ではがやがやとにぎやかすぎますし、元町の北側はアート系のギャラリーが多く、磯上公園ポートライナー沿いは最近いい雰囲気なんですが少しイメージとは違いました。北野界隈はなんといっても異人館ですし、大丸周辺はとてもかっこよいのですが、ビルのテナント賃料だけでもケタが違います。栄町通あたりを歩いていると、よくカメラを首からぶら下げたお散歩カメラ系の人たちとすれ違います。古ビルが多く、雑貨店や小さなカフェレストランが多すぎもせず少なすぎず存在し、通りを歩いていてもなんだか写真を撮りたくなるような雰囲気があるのです。そこに目を付けていたのですが、なんと既に写真ギャラリーがありました。本格的アートフォト作品を扱っておられるPAXREXさんです。僕たちはドキドキしながらも迷わずPAXREXさんにおじゃまして、TANTOTEMPOの考え方を率直に一からお話してみました。PAXREXを主宰されているのは大手広告代理店を早期退職された方で、広告畑関連の写真家の作品を多く扱っておられます。とても優しいご夫婦で、僕たちはすぐにファンになってしまいました。それ以降、たびたびギャラリーを訪ねてはいろいろお話をし、結局ご近所に写真専門ギャラリーを構えることも、「来てきて」とばかりに肩を押していただきました。本当に感謝しています。
そんな栄町通に、春がやってきました。僕たちTANTOTEMPOのオープンも、ほんのすぐ目の前です。二つの写真ギャラリーが50mの距離に。乙仲通が神戸フォトストリートと呼ばれるくらいに、写真で有名な通りにしたいと願っています。

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