TANTOTEMPO pureの仕組み Vol.1

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近く、TANTOTEMPO pureのフォトグラファーの募集を開始します。ほとんどがこちらから声をおかけする方々ばかりですが、一部すでに登録を約束していただいている方も。開設当初の写真家目標数20名をなんとしてでも超えておきたいと願っています。
TANTOTEMPO pureは、プロフェッショナルを目指す、あるいは写真界隈で生きていく意思の強い若い人に写真を展示し売り上げるシステムを提供するTANTOTEMPO projectの一環です。日本では写真のマーケットが十分に育たず、ギャラリーの敷居も高いため、一般の方々がオリジナルプリントを欲しいと思っても、どこで写真を買えばいいのかわからないといいます。せっかく1000万台のデジタル一眼がコンシューマの手に渡っているというのに、写真を自由に選んで自由に買い付けるマーケットがないなんて信じられません。でも、これにはいろいろ理由があるようで、一面だけみて話しても仕方のないことです。

ここではTANTOTEMPO pureの仕組みをわかりやすく解説しようと思います。
折しも、新しいアマチュア向けの写真雑誌が相次いで登場するなど、カメラだけ取り上げても人々の写真に対する興味がきわめて高い時代がやってきたと思います。特に若い世代、女性にこの傾向は顕著です。いま、誰もが気軽に撮影できて、誰もがそれらの写真を共有する仕組みが与えられている、というのが僕たちの考え方です。写真を共有するもっとも合理的で簡便な方法が、インターネットを用いた写真ブログなどのウェブサービスです。ほんの2時間ほどパソコンの前で人々のブログを巡回していると、本当にびっくりするくらい写真ブログがあり、その多くはかなり高いレベルの写真を発表しています。「人に見てもらえる写真」というのは、自然とレベルが上がっていくものです。こうやって積み上げられた数多くの優秀な作品の中には、プロフェッショナルに匹敵するか超えるような写真もまぎれています。これはとても面白いことだと思います。日本中のデジタルカメラで撮影された写真が無造作にパソコンのハードディスクに保存されていくとして、いったいどれぐらいの優れた写真が紛れ込んでいるのかとても興味があります。ただし、プロフェッショナルというものは、テーマや作風、世界観が常にある一定のレベル以上であることが要求される訳で、たまたま撮れた優れた一作品をみてその写真家を高く評価することはできません。写真家には、撮影技術もさることながら構図やストーリー、プリントに対する知識や技術など、常に一定以上の写真を提供できるという資質の裏打ちが必要です。となると、これらのウェブサービスを利用している数多くの写真家の中から優れた写真家を選び出すということが必要となり、そうとなると、いい写真家を見つけ出すのに本当に信じられないくらい多くの時間と労力が必要となります。

僕たちはウェブの信奉者ではありません。ウェブばかりみていると、飽きてくるんです。リアリティがないことや、同じようなこぎれいな写真が脈々とつづく様子は、見ていてすこし疲れたりします。でも、一方で、まじめにこつこつといい写真を積み上げている人たちを見逃すのはとても惜しい気がしています。そういう人たちを口説いて、なんとかリアリティの世界に引っぱりこむ、これがTANTOTEMPOの企みです。僕たちの考えに多少とも同調してくれるポピュレーションを集めること、そのポピュレーションが塊りになってマーケットに躍り出ること、マーケットが反応を示し選別や淘汰が進むこと、こういうサーキットが写真文化の底ざさえをするに違いありません。

次回はTANTOTEMPO pureの実際的な運用について書きます。お楽しみに。

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