TANTOTEMPO Projectについて

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店舗の契約が済み、なんとなくばたばたとした気持ちになってきました。僕はこれまでずっとギャラリーとフォト関連の仕組みを考えてきたわけだけれど、何人かの作家に声をかけて作品を手配する必要があります。僕の見立てだとかなりいい線いっている作品もあるから、なんとか手に入れたいと考えています。

基本的に、僕のプロジェクトデザインは例えばフランスの美術学校界隈にあるアートギャラリーのイメージです。サンジェルマンデプレあたりにいくと、たくさんのアートギャラリーがありますが、その多くが駆け出しのアーティストの作品をとても手頃な値段でおいています。一般のコンシューマもギャラリーも、こういった手頃な作品のなかから掘り出し物を探そうとまずここに目を付けるわけです。ギャラリーにとっては、やはり主力の優れた作家のものを展示販売した方が実入りがいいわけですが、若いアーティストを育てることのできないギャラリーは優れた作家を持てないわけですから、淘汰される運命を辿るのです。だから、そういったギャラリーはかなり本気でアーティストにかたいれしています。

日本でも若い写真家の数は海外の人たちと比較して少ないとは思えません。クリエイティブなマインドを持ったひとはきっとたくさんいるはずですが、たとえば写真を学校で学ぶ機会があったとしても、いわゆる商業写真家を目指す以外に道はなく、多くは自力で強引にアートファインフォトの扉をこじ開けているといった印象があります。これはとても大変なことです。もちろん、これは何も日本に限ったことではないかもしれません。

僕は昨年秋にパリで開催されたパリフォトに出かけて、世界中の写真家あるいはギャラリーをつぶさに見てきましたが、相対的に日本の写真家の出展は少なく、ギャラリーも3、4を数えるのみでした。いい写真をあつかっていることには違いないのですが、パワーに関していえば少し元気がありません。まあ、パリフォト自体がかなり商業的で、逆にアメリカやヨーロッパの作品は、どんどん大きく、フレームやパネルなどフォーマットを高額にシフトさせていて、作品自体に面白みのないものも目立ちましたが、そのおかげで写真の値段はどんどんあがるばかりです。これでは日本の一般のコンシューマにとって、写真はますます縁遠いものになってしまいます。日本で大きな作品を高額のフォーマットで提供しようにも、それを受け入れる準備のできる一般家庭はそうはないでしょう。せっかく写真に対して興味をもつ若い人が増えているのに、日本では写真を買って自宅に飾ろうという人はあまり多くないのが現状です。TANTOTEMPOはこういった現状に何かを訴えていきたいという願いから設立されました。

TANTOTEMPOのコンセプトは、ホームページにある通りです。写真ってすばらしい、写真って単に眺めてため息をつくためのものではなく、吟味して選んで手に入れて、写真家が見たのと同じ陰影を追体験しながら、自分なりに咀嚼し理解し感動を手に入れることのできる、かなり手の届く芸術作品であったりするわけです。単純にすばらしいものをごちゃごちゃうんちくをたれて説明することもない、そういうものだと僕は思っています。だからTANTOTEMPOのコンセプトは至極単純です。

とにかく、プロジェクトデザインのアイデアはたくさんあります。実行可能なものから少しずつカタチにしていきたいと思っています。

TANTOTEMPOプロジェクト、もうすぐ始まります。

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